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ロンドンの窓 (第3195回)

2020 3 9
教科書は現代史を
やる前に時間切れ
そこが一番知りたいのに
何でそうなっちゃうの?

サザンオールスターズ「ピースとハイライト」の一節です。

「佐藤栄作」村井良太著(中公新書)

偉人の自伝、飽きずに読み切ったのは久し振り。
実に歯切れ、テンポが良い文体で、戦後の一時代を明瞭に切り取っています。
読み終えるのがもったいないと思いながらページをめくっていました。

自伝にありがちな、冗長過ぎる幼年期、子ども時代の記述。最初の数十ページで(つまり、偉人たる足跡の場面に行きつく前に)読み飽きてしまうのです。

まさにサザンの「そこが一番知りたいのに、何でそうなっちゃうの?」

「佐藤栄作」はサザンもきっと納得。冗長さの欠片も無し。戦後の昭和史を再確認できる新書です。
是非是非、一読をお勧めします。

ちなみに「ピースとハイライト」が収められているアルバム「葡萄」も素晴らしいですよ。運転中、しばしば聴いています。

http://www002.upp.so-net.ne.jp/y-okada/


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