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ロンドンの窓 (第4085回)

2023 1 30
納豆パックに入っているカラシを使わない人が50%いるそうです。
辛いのが苦手な子どもだけでなく、カラシを使わない大人も大勢いることになります。

コメは普通のコメと無洗米、
スパークリングウォーターは強炭酸と弱炭酸、
寿司はワサビ入りとワサビ抜き。

納豆もカラシ入りとカラシ抜きで販売すれば、50%の消費者はカラシ抜きを選べ、使わないカラシは廃棄されず、環境にも優しい一石何鳥にもなり、納豆の付加価値も上がると思うのですが、納豆業界は慎重です。

中小企業が多いので、カラシ抜きパッケージを発注したり、工程変更(4M変更)に伴う品質管理の見直しが難しいのかと思いましたが、この業界、いまだにあのトラウマが残っている?

2007年1月、「発掘!あるある大事典」
納豆はダイエット効果ありの放送直後、スーパーの店頭から納豆が消え、品不足は全国に波及。業者は競って設備増強に走りました。

数か月後、ダイエット効果なし、放送内容は捏造、虚偽が判明。
スポンサーは降り、番組は打ち切り、会社は謝罪会見…
アッという間に納豆バブルははじけ、残ったのは倍増した設備。設備がまだ届いていなかった業者は更に悲惨。市場が消えた後に設備が入荷してきたのです。

あれから15年。
工程変更、カラシ抜きパッケージにコストを掛けるより、現状維持、使わないカラシの扱いは消費者に任せるほうが無難という判断なのでしょう。

http://www002.upp.so-net.ne.jp/y-okada/
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